事業戦略・成長展望

  1. 1事業環境認識と当社を取り巻く構造変化

    当社グループが属するバイク市場は、人口構造の変化や環境規制の進展、デジタル技術の高度化などにより、従来型の成長モデルからの転換を求められています。一方で、高市場価値車輌の保有台数は堅調に推移しており、中古バイク流通市場およびリテール需要は底堅さを維持しています。
    こうした環境下において重要となるのは、「いかに効率的に仕入れ、付加価値を高め、最適なチャネルで販売するか」というバリューチェーン全体の最適化であり、加えて顧客との継続的な関係構築によるLTV(顧客生涯価値)の最大化であると考えています。

  2. 2当社の競争優位性

    当社は、全国統一基準による査定システム、業者向けオークションを活用したホールセール、リテール販売の双方を有する独自のビジネスモデルを構築してきました。
    これにより、仕入価格の平準化と透明性、キャッシュ・フローを重視した在庫回転、市場環境に応じた販売チャネルの柔軟な切り替えを可能にし、変動の大きい市場環境下でも安定した事業運営を実現しています。

  3. 3中期戦略の骨子

    当社は中期戦略として「モビリティ領域の強化と利益体質化」を掲げ、以下の三本柱を軸に成長を図ってまいります。

    1. 1マーケティング強化
      新規顧客の獲得強化と既存顧客の当社サービス継続利用を進めてまいります。利便性の高いサービス提供、マーケティングの高度化、ブランドプレゼンスの向上に加え、CRMの高度活用や会員制度の拡充により、顧客接点の拡大とリピート率の向上を目指します。また、周辺事業や整備事業との連携を強化し、バイクライフ全体を支えるプラットフォームとしての価値向上に努めてまいります。
    2. 2バリューチェーン強化
      収益構造の改革と非労働集約型オペレーションの構築を推進してまいります。営業生産性の向上を目的としたDX投資と業務の自動化を進めることで、持続可能な利益体質の確立を目指します。同時に、制度・待遇の改善を通じて人財確保と生産性の向上を実現してまいります。
    3. 3業容拡大
      モビリティ領域への集中投資を行い、競争優位性の確立による早期の収益化を図ってまいります。特に成長性の高い市場への展開を視野に、人的・物流・情報インフラの整備を進めるとともに、新領域や新たな収益モデルの確立にも取り組んでまいります。
  4. 4中長期的な価値創造

    当社グループは、ROEをはじめとした資本効率を重視し、資本コストを意識した経営を推進します。持続的な成長と収益性の向上を両立させることで、株主・顧客・社員を含むすべてのステークホルダーに対する企業価値の最大化を実現してまいります。